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kiss or kiss

鋼の錬金術師:エドアイ

ありえないkissの話.
ありえないです.
甘いです.

続きを読むからどうぞー☆
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「下手ね」
 言われて見上げた彼女の顔は影であまり見えなかった、と言うか、すぐに背けられてしまっていた。

■■

「はぁあ~~~」
「なぁに気の抜けた声出してんのよ!」
 バシンと背中を叩かれ、いつもながらの幼なじみの態度にどこかホッとするエドワードだが、脳裏に浮かぶのはホークアイの言葉ばかり。
「…なぁ…ウィンリィ」
 うつ伏せにしたエドワードの背中から腕へと機械鎧の調子を確認するウィンリィは続きの言葉を待った。
「…あの…さ」
「……」
 少しじれったさを感じ、扱う手も乱暴になる。
「なんつ―かさ」
「…」
「…やっぱ、いい」
「!はぁっ何よ!それ」
 明らかにウィンリィを怒らせた。秘密にされる事を一番に嫌う、特に幼なじみの兄弟のこととなると。
「何よ―!言いなさいよ――!ほぉら!」
「痛てててっ!」
 身動きの出来ないエドワードの腕を最大限に仰け反らせる。真っ赤になりながらも反抗の眼でウィンリィを睨みつけると、勝気な彼女も負けじと睨みをきかせていた。
「………」
 それはにらめっこのような。先に負けたのは
「…分かったよ。…ぜってぇ―――笑うなよな!」
 エドワードは、寝転がっている枕に顔を埋め直し、ぽそぽそと呟いた。
「え?何?男ならはっきり言いなさいよね!」
 ウィンリィの苛立ちの言葉に何か吹っ切れたエドワードは、腕をついて上半身を起こす。尋常ではない様子にウィンリィも息を呑んだ。

「お前、キスしたことあるか?」
 は?と口を開いたウィンリィは、瞬間笑いをこらえようと口元を手で覆う。
「…笑うなって言っただろ!ったく」
「笑ってないわよ!こらえてるの!」
 一緒じゃね―か、とエドワードは居心地悪そうに、頭を抱える。
「…はぁ―――っ。で、キスがどうかしたの?」
 けろっと言う彼女は多分経験者。
「う…上手いとか下手ってあるのか?」
「あるんじゃないの―?何を言い出すのかと思ったら」
 と再び機械鎧を弄り出す。
「…あ、あんた――下手って言われたの?」
 図星をつかれて固まるエドワードに追い討ちをかけるように
「ってことは、経験豊富な人?」
 言われてちらり浮かぶホークアイの笑顔。大人の余裕を纏った、美しい笑顔。
「エド、まさか、あんたお金払う、いかがわしい店に行ったんじゃないでしょうね!」
「なっ!おまっ…」
 スパナを握りしめるウィンリィに、落ち着けと言い放つ
「こ、恋人だよ!」
うさんくさそうにウィンリィの瞳が細められる。当のエドワードは、赤くなりながらも真実だと見返す。
「…ふ―――ん」
 先に逸らしたのはウィンリィの方で、整備に使用した工具を片付け始めた。
「私は…デンかな――」
「は?おまえ、それってただじゃれてるだけなんじゃねーのか?」
 自分の言い損かとうな垂れるエドワード。話題を持ち出したのは自分だけれど
「…恋人…ねぇ~。そう言うの無縁だと思ってた…。アルは知ってるの?」
 恋の話は女の子だけに興味津々だが、世話も焼きたがる。
「言って…ない」
「だと思った。…でも、アルのことだから気付いてるんじゃないの。隠そうとしてるあんたを見て笑ってるわよ、きっと」
 ウィンリィの指摘に耳を傾けるエドワードは、アルフォンスの様子を思い出す。ホークアイと食事に行く際、行ってらっしゃいとご機嫌で見送られたことがある。
「………」
「あ、な――に?さては、アルの知ってる人なんでしょう?」
 驚いて見上げれば、顔色を読まれてしまう。
「そうなのね!誰?ねぇ?」
 シャツに袖を通しながら、早くこの場から立ち去ろうとする。
「ねぇ?エド―教えてよ――!」
 ケチ―と口を尖らす。
「ケチで結構」
「ん―、リゼンブールの子じゃないわよね…あ、ねぇ?私も会ったことある?」
 詮索し始めたウィンリィは誰も止められない。工具を用いてまで真実を暴こうとする。
「さぁな。そんな事、知らね―よ」
「年上―。ん―…あ、あの時の綺麗な少尉さん?とか」
 冗談っぽく、それは笑いながら。しかしエドワードはぎくりと固まる。
「え―と、リザさん。お世話になってるってアルから聞いたけど…違うよね」
 あはは、と笑うウィンリィとは逆に笑えないエドワードは冷や汗を一筋。
「あ―も―!じゃあ!上手なキスの仕方教えてあげるから!」
 それが知りたくて、声をかけたが、交換条件にされるとは思わなかった。
「お…お前!んな事知ってるのかよ!」
「あらぁ、男のあんたより、彼女さんの気持ち分かると思うけど」
 一気に優勢に持っていかれ、苦い顔のエドワード。ウィンリィの言っている事は確かにあたっていると思うから。

「…ち…―ぃ」
「は?何」

「中尉!ホークアイ中尉だよ!」
 叫びのような告白は、うるさくて驚いたため、理解するまで少し時間を要した。
「?…中尉?やっぱ軍属の…?」
「…~リザ…さん」
 名前を出せば、あぁ…と頷いて納得するウィンリィは1拍間を置いてエドワードに食い付いた。
「え!ぇ?…リザさん?あの?美人で、できる女って感じの?ピアスの?」
 改めて傍から見たホークアイの特徴は、とても自分とは釣り合わないと思わせるもので、少し自信がなくなる。
「え―――え――。そっかぁ。私、てっきりあのマスタングって人と付き合ってるのかと思ってた…」
 誰しも一度はそう思ってしまうだろう、二人は確かにお似合いだと思う。自分より
「……」
「でも、リザさんとエドも…なんか良いと思うよ」
 思いもよらない言葉。密やかな恋の応援者が一人出来た。
「エドの事だから…突っ走ったりしてリザさんに迷惑かけてんじゃないの―?」
 今まで秘密裏にしてきた分、幼馴染に突っ込んでもらえて、どこか安心する。
「まだ…アルには言って‥」
「そりゃ―バレてるわね!」
 言葉を遮って自信満々なウィンリィには、話してよかったと思う。何でも正直に反応してくれる。
「…じゃあ…私が、上手なキスの仕方、教えてあげることはないわね!」
「はぁ?」
 感心していたエドワードは一気に不信に満ちた瞳で見上げる。
「だぁって!リザさんが相手なら、逆に教えてもらえば良いじゃない」
 聞いてすごく上手かったらそれはそれで嫌だ、と思いながらも、ホークアイからのキスを少し想像してみる。
「…」
「エド?変な顔…。で、どうなの―?なんて告白したの?ねぇ?」
 うずうずと寄っていくと、エドワードが腰掛けているベッドの隣を陣取った。
「……」
 無言で拒否する中、必死に根掘り葉掘り聞こうとするウィンリィから逃れるのに、約2時間はかかった。

  ■■

「兄さん、ちゃんと報告書出来てるの?」
 汽車の中、窓の外を見たり肘をついてため息を零したり、落ち着かないエドワードに声をかける。
「また、司令部で中尉に手伝ってもらうの?」
 さりげなく出されたホークアイの名称。先日ウィンリィに指摘された言葉を思い出す。
「…仕事だからしょうがないよね。僕、いつもの所で調べ物してるから、兄さんは司令部に行ってきなよ」
「なぁ、アル…お前」
 目の前の弟は楽しそうに手に入れた本を並べては、積んで、読む順番を決めていた。エドワードの問いかけに、そぞろな返事を返す。
「楽しみだな~、ね、兄さん」
 手に入れた本のことか、それとも司令部に行く事か、それとも
「どうしたの?兄さん」
 それ以上は考えない事にした。

  ■■■

 ひとけの少ない分館の書庫。誰でも使用できるが、専属の管理員はいない。その奥はめったに人が来ないため一人で考え込むにはもってこいの、エドワードのお気に入りの場所。招き入れて3度目の夕方、初めてキスをした場所。
「…ごめん。中尉、また手伝ってもらって…」
 本当に申し訳なさそうに手を合わせるエドワードに、ため息を零しつつも笑顔のホークアイ。
「しょうがないわね。大佐が市街地から戻るまでに仕上げましょう」
 もくもくと書き殴る報告書を、さらに読み取れるようホークアイが清書する。時折、分からない文字を聞きながら。
「…ねぇ、中尉、ウィンリィにばれた」
 作成も残りわずかとなったとき、ポツリ呟いた。何の事か分からず、走らせていたペンが止まる。
「ウィンリィ…ちゃん?」
「うん。中尉と、つきあってるって事をさ…」
 彼の幼馴染の女の子。長い金髪が可愛い。
「そう…」
 ホークアイは、アルフォンス君も知っているんじゃないの?と突っ込みたいのを押さえて。
「…恋の話にでもなったの?」
 告白でもされたのかと、内心おとな気なく毒づいたが、それならわざわざ言う事はないと冷静なふりをする。
「……」
 無言のエドワードを見つめる。自分の存在を何と説明したのか気になって。
「あの…キ」
「キ?」
 真っ赤なエドワード。優しく聞き返せば困ったような照れているような顔で見上げてくる。
「キ‥スが。俺に…下手って言っただろ?それで…」
「キス?」
 一度だけ、今いる書庫で交わした。思い出し、心なしかホークアイも赤くなる。
「あ…、ウィンリィちゃんと…したの?キス…」
「まさか!してない!上手なキスの仕方知ってるかと思って!」
 拍子の抜ける答えに、こちらが恥ずかしくなる。
「エドワード君…気に…してたの?」
 そんなつもりで言ったわけじゃない。下手と言ってしまったのは
「だって!してから、背向けられたし…。俺初めてだったからっ!」
「私もよ!」
 向かい合う二人はゆでだこのようで。さっと顔を背けたのはホークアイのほう。
「恥ずかしくて…本当は、そんなこと言うつもりなかったのに」
 まるで少女のように顔を手で覆い白状する。言われたエドワードは言葉が出ない。
「ごめんなさい。」
 あのホークアイ中尉が…あのホークアイ中尉だからか
「嘘…」
「嘘じゃないわ、私…あの」
 信じられなくて、でも嬉しくて、目の前のホークアイに顔が緩む。
「ごめんなさい…エド君‥私」
 手で隠れていない耳が真っ赤になっているのを見るとエドワードはその手をのけないわけにはいかない。
「中尉…こっち、見て」
 やんわり手を握られ、囁かれた方をゆっくり見れば、エドワードの顔が間近にあった。
「………」

 静かな口付けの後、離れた唇からは小さな笑い声が零れた。そのままもう一度触れる程度のキスを。

「なんか…俺、今すっげ―嬉しいかも…」
 握り締めている手をさらに強く握れば、痛いと眉をしかめられる。
「俺!中尉が満足できるよう頑張るから!」
「そのままで結構よ」
 手を解きながら冷静に報告書の途中を手に取る。
「……」
「あ、中尉照れてる?この前もすぐ後ろ向いちゃったし…」
 覗きこもうとして報告書を奪えば、真っ赤になって困った顔のホークアイを見ることが出来た。
「…からかわないでちょうだい」
 初めて見るホークアイの表情を独り占めしたくて
 今日三度目のキスをエドワードから、精一杯の想いを込めて。

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ありえないです.
ホークアイはきっと恋愛どころじゃなかったと思い込み
により出来た話です.笑

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